男性の育児休業取得率、30.1%

育児休業をとった男性の割合が30.1%となりました。 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-r05/07.pdf

前回調査(17.1%)から13.0ポイント上昇して、過去最高の数値です(厚生労働省、令和5年度雇用均等調査)

育休の取得期間では、女性「12か月~18か月未満」(32.7%)、男性「1~3か月未満」(28.0%)が最も多くなっています。

男性の取得期間も、少しずつ増加。

  平成30年度「5日未満36.3%」「~2週間未満35.1%」が計71.4%に比べれば、

  令和5年度 「5日未満15.7%」「~2週間未満22.0%」が計37.7%と半分近くになり、

  その分「2週間以上~1か月未満(平成30年度9.6%→平成5年度20.4%)」、

  「1~3か月未満(11.9%→28.0%)」が増えています。

男性育休の取得率増の背景になった、といわれる令和4年の法改正

企業が育児休業について申し出先の周知など、雇用環境を整備すること。妊娠・出産の報告があったとき、男女問わず、育休を取りますか?と個別に意向を聞くこと。産後パパ育休制度がスタートしたこと――などの内容です。

産後パパ育休は、産後8週間のうち4週間まで2回に分けて取得が可能な制度(最初に2回まとめて申し出が必要)。

タイミング例としては

  • 配偶者の出産直後のとき
  • 退院のとき
  • 里帰りから自宅に戻ったとき。
  • 産後ケアと重なる時期の、上のお子さんの育児、など

1歳までの育児休業は別に取得でき、男性の育休ニーズの高い時期に合わせ、柔軟に取得ができる仕組みです。個別の意向確認があることで、申し出しのやすさもアップしました。

また、同時期に公表された、全国の18歳から25歳の若者を対象に行った厚労省の委託調査では、女性の91.4%、男性の84.3%が「育休を取得したい」と回答。女性の76.7%、男性の63.3%が就職活動をするうえで「企業の育休取得情報を重視する」とし、女性の65.2%、男性の57.3%が「育休の実績がない会社には就職したくない」と回答しています。https://www.mhlw.go.jp/content/001282074.pdf

共働きが増え、従業員の親世代の就労など状況も変化し、人材確保の面でも注目され、育休ニーズはまだ高まりそうです。来年の法改正が決まっていますので、適宜お伝えします。

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